書籍 超実践的Webディレクターの教科書 読了後メモ
お久しぶりです。何とか生きています。
今までは誰かがやってくれていたことなのですが、必要に迫られてWeb制作関連の勉強をしています。今回は以下の本を読みました。4年前の本なので挙げられているツールやwebサービスは古いものももしかしたらあるかもしれませんが、web制作の本質的なノウハウは変わらないと思います。参考になりました。
第一線のプロがホンネで教える 超実践的 Webディレクターの教科書
- 作者:日本ディレクション協会 会長 中村 健太,株式会社デスクトップワークス 代表取締役 田口 真行,デジタルマーケティングオフィス DCHS 代表 高瀬 康次
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2015/08/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
以下、自分のためのまとめです。
ディレクターの職能
- プロジェクト統括
- 企画・設計
- UI制作
- システム開発
- 解析・運用
web制作の要素とも言える。
できるディレクターは、予算・人員・品質のバランスを取りステークホルダーに提案につなげる。
ヒアリング〜コンセプト設計
以下の会話により、ステークホルダーが持っている要求を言語化する
- ステークホルダーには「何がほしいか?」ではなく「何がしたいか?」を問いかける
- それに対して自分なりの言葉で「つまりこういうこと?」を何でもいいので返す。→ 所感:小さな仮説だな。
- 反論がきたら「その反論てこういうこと?」と返す
- 同意がきたらきたで、「その同意ってこういうこと?」と返す
サイトコンセプトを作る際はキャッチコピーを作る。→ 所感:サブタイトルとかOGPのdescriptionに来るセンテンスかな。
情報設計&感情設計
所感:そもそも感情設計なる概念を初めて知ったのでこの項は全体的に参考になった。
箇条書き2レベル目の詳細についての切り口は、案件の性質により変わってくるだろう。
前提となる背景・目的・課題を名確に言語化する
- プロジェクトの背景
- 想定される課題
- 最終的な目的の明確化と共有
- シーズとニーズの両方を把握
ポジションを把握してコンテンツを設計する
- ビジネスモデルが競合するサービスがないか?
- 集客方法や集客対象が似たものはないか?
- ニーズに対し提供する価値が似たものがないか?
- サービスの性質やユーザーの心理属性が似たものはないか?
ユーザー像とシチュエーションを仮定する→所感:ペルソナだな
- 何歳のどんな人?
- 普段何をやってて、何が好きで何が嫌い?
- どんな格好をしていてどんなときにサービスに触れる?
- サービスに触れたユーザーは何を期待して、使ってみて何を感じる?
- そして最終的にユーザーに何をしたいと思ってほしい?
ユーザーの感情を設計する際の思考フロー
- まずは感じてほしい感情を決める
- 時系列の必要感情を探し出す
- それぞれをより強く感じさせる演出を考える
- ユーザーに直接聞いてテストを繰り返す
コンテンツ設計
いきなりワイヤーフレームを作るのは絶対NG。
- カスタマージャーニーマップの作成 → 所感:前項の感情を具体的なシナリオにあてこんで必要なコンテンツを考える感じだろうか
- コンテンツ重要度マップ
- ディレクトリマップ
ここまでできたら、必要な画面の一覧を作る。その後、
- 下書き(手書きでOK)
ワイヤーフレーム作成。色は付けず、ラベルや原稿はリアルに作る とすすめる
プロトタイプツール
- Prott
- Prototyper
コンテンツマーケティングの基本
徹底的にニーズから考える。書きたいものや言いたいことに価値はないときめつける
進行管理とチームビルド
プロトタイプはメンバーに完成形をイメージさせることができ、チームのモチベーションを上げる。所感:これに限らずチームのモチベーション管理についてたびたび言及があり印象的だった。
おわり
自分の守備範囲を決めずに、世界を広げる機会と思って取り組みたい。